タクシーのシートベルト

れは私ではなく、当社の女性社員の体験なのですが。
深夜にタクシーに乗りまして、乗ったとたんに「シートベルトをお締めください」という車内放送が流れます。

 
にしろ真面目な社員ですからシートベルトを締めていないことで
運転手さんが咎められてはいけないということで、これを締める決断をします。
しかし助手席に乗ったことはあってもタクシーのように車の後部座席には滅多に乗りません。
なにを思ったか助手席のシートベルトを思い切り後部座席までひっぱって、
ロックしようとしてもなかなかロックできません。
それはそうです。
なにしろ助手席のベルトを後部までひっぱったのですから。シートベルト

 
ックできていなくてもシートベルトをしているフリをするために、
これを汗ばむ手でじっと押さえていたのです。
「ああ、いつまでこんな体制でいなければいけないのか」
それはひどく長い時間だったような気がします。
 

のときです。自分のすぐ左を見ると、後部座席にも
シートベルトがあることにやっと気が付きました。
やっと気が付いたときには自宅に着いていました。