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痩せない病

2010.08.09

ケーキ1.GIF私の会社では「痩せない病」が蔓延している。私は特に重症患者かもしれない。私を含めて6人ほどが罹患しているようだ。もしかしたら伝染性疾患なのだろうか。一旦痩せない病にかかると、春だろうが夏だろうが、猛暑だろうが、季節を問わず痩せることがなくなってしまうという恐ろしい症状に陥る。それでいてちっとも食欲が衰えないという特徴がある。

症状に悩む社員‘A’などは晩飯を抜くなどの荒療治をすることがあるが、どうも逆効果となっているように思えてならない。私も治療については真剣に考えたこともあったのだが、結局余計な「おやつ」の購入癖は止まらないし、「どこそこのバームクーヘンがうまい」とか「新しいうどん屋ができた」など無視できない情報が多すぎて、処置できずにいるのだ。

また社員‘T’も十分に肥満なのだが、彼などはこの病気に罹患しているとは言えない。なぜなら痩せる気などサラサラないからだ。最初から「大盛りワンタン麺」や、「メガ盛りスパゲッティー」を食べている。「痩せない病」とは、痩せたいのに痩せるような努力がなかなかできないという精神的な弱さからくるジレンマみたいな側面も持っているのだ。痩せたくない者が痩せないのとはわけが違うのである。

痩せない病患者には酒が好きな者が多い。社員‘K’は病気という自覚症状があるにもかかわらず、酒の後には「締めのご飯」を必ず食べる。これがラーメンであったり、焼きおにぎりであったりするのだから痩せる方が不思議だ。

社員‘A’も、社員‘M’にも病気の認定はおりた。会社でじっと食べ物を見てはいるのに「いいえ、止めておきます」と決断するときのいじましさは認めるのだが、家に帰ってから大量のお菓子を食べてしまったりする。これがこの病気から抜け出せない最大の理由でもある。

先日どちらかと言うと痩せている社員‘O’が病気の認定を求めてきたのだが、そもそも痩せているため我々にとっては非常に不愉快であるということで一蹴されてしまった。彼女などは夜9時を過ぎたら何も食べないという生活ができているので、明らかにこの病気の患者ではない。

 

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