不妊治療と仕事との両立支援ツール

社労士NEWS

厚生労働省が公表する不妊治療と仕事との両立を支援する取り組みを広く周知するツールが改訂されました。
不妊治療の検査や治療を受けたことがある夫婦は5.5組に1組と増加傾向にあり、令和4年4月1日から不妊治療に保険適用がなされ、今後ますます不妊治療と仕事との両立を希望する労働者が増加することが見込まれています。

不妊治療のスケジュール

不妊治療に要する通院日数等は医師の判断、個人の状況、体調等により増減します。
特に女性は頻繁な通勤が必要となります。また、一般不妊治療については、排卵周期に合わせた通院が求められるため、前もって治療の予定を決めることは困難となる場合があります。
さらに、治療は身体的・精神的・経済的な負担を伴い、体調不良等が生じることもあります。
厚労省では、あくまで目安で参考としながらも通院日数の目安を公表しています。

治療 月経周期ごとの通院日数の目安
女性 男性
一般不妊治療 診療時間 1回1~2H程度の通院:2~6日

0日~半日
*手術を伴う場合は1日

生殖補助医療

診療時間 1回1~3H程度の通院:4~10日
+
診療時間 1回半日~1日程度の通院:1~2日

0日~半日
*手術を伴う場合は1日

不妊治療と仕事との両立支援のための企業の取組事例

〇相談窓口設置  〇不妊治療に利用可能な休暇制度・休職制度
〇半日単位・時間単位の年次有給休暇制度  〇失効年次有給休暇の積立休暇制度
〇所定外労働を制限する制度  〇時差出勤制度  〇短時間勤務制度
〇フレックスタイム制  〇テレワーク 等

不妊治療連絡カードの活用

不妊治療連絡カードは任意様式ですが、治療を受ける労働者が主治医等から必要な配慮事項を記入してもらい、企業人事担当者に円滑に伝達するために用いるツールです。

詳細は、以下厚生労働省HPをご参照ください。
・「不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル
・「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック
・「不妊治療連絡カード

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